こもれび文庫

こもれび文庫

家族 eyecatch

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「おもちゃいらないの? 片づけないと捨てるよ!」いやだと駄々をこねていると、父の手はおもちゃから私に移り、全面ガラスばり、15階のベランダに出された。夜だと暗い...

約束 eyecatch

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眠れない夜って、どうすればいいんだっけ。祖母から教えてもらった手のひらのつぼを押しても眠気は現れず、羊も55匹目を数えた所で飽きてしまった。チクタクと時計の音が...

目覚まし時計 eyecatch

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玄関から鳴り響く規則的なアラーム音。母の呻き声に続いてビリビリと段ボール箱を開封する音がして、アラームは鳴り止み、すすり泣きの声に代わった。身体が重く、頭がズキ...

冬の前に eyecatch

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金木犀の、小さなオレンジ色の花が咲き始めた頃。大好きな祖父はこの世を去った。私は後悔した。何故もっと祖父と話をしなかったのだろう、と。祖父は交通事故に遭い、身体...

秋 eyecatch

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「私はね、親の離婚裁判に出たことあるのよ、すごいでしょう」と自慢しながらニヤニヤ話しているバカがいた。そのバカは、私だった。家の5階から飛び降りたらどうなるだろ...

ふつうの家族 eyecatch

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みなさん、お久しぶりです!こもれび文庫です。お休みをいただいていましたが、今週から再開します!再会したこもれび文庫もよろしくお願いします!「私、声出さずに泣ける...

閉鎖病棟と大切な仲間 eyecatch

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「中学からちゃんとやり直そう」そう思っていたのに。なぜ、私は今ここにいるんだ?私は低い天井を見上げて、ため息をついた。今日から精神科の閉鎖病棟に強制入院。中学2...

わたしの家族 その5 eyecatch

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私は大学生になっていた。上京し、一人暮らしをはじめ、学校とバイトとサークルを両立させる生活を送っていた。しかし、徐々に私の中の何かが崩れ始めていた。ある日、私は...

わたしの家族 その4 eyecatch

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父が亡くなった日、東京の大学に通うために上京していた兄と姉も実家に戻ってきた。それから私たちは互いに慰めあうこともなく、これからの話を始めた。葬式の準備、遺産相...

わたしの家族 その3 eyecatch

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父はとても仕事熱心な人だった。野菜の卸売りの仕事をしていたため、生活は昼夜逆転。夜に静岡から築地までトラックで移動し、夕方に帰宅、また夜に仕事に出かけるという生...